Ann Hechleの新しい生活2

 Annの家の近くに昔からの親友2人が働いている
スタジオがある。
絵画と額の修復のスタヂオだ。
KateとIvonneは2人ともアートカレッジを卒業し、
修復の仕事にずっと関わっている。
いわゆる職人である。

ここが作業をしているスタジオのある
古い水車小屋。
約1000年前に建てられたという。

広くて天井の高い部屋には
所せましと大小さまざまな額縁や
絵画や修復作業用の道具などが
置かれていた。
巨大な絵画のキャンバスを裏張りできる
装置もあった。

大きな作品も修復できるよう、
大きなイーゼルで作業。

とても古くてもろくなった麻のキャンバスは
特殊な技術で新しい麻布に貼り替えなければならない。
Kateはその技術をもつ、おそらくイギリスではただ1人の
職人に仕事を依頼してその額が戻ってきたところだった。


これがその額。麻布がかなり薄くボロボロに
なっていたが、裏から新しい麻布を貼って
やっと絵画の修復ができる状態になった。

この技術はpasteのみを使って貼るとても難しい
技術だそうだ。けっしてケミカルなものは
使わないとのことだった。
Kateはこの技術を持たないし、これからも
習得する予定はないという。学ぶのに何年も
かかるから。

机の上にはありとあらゆるピグメントが
ところ狭しと並んでいた。
目がくらくらしそうだった。

作業が終わったばかりの額を見せてくれる
イボンヌ。

Gold leafの実演を見せてくれた。
カリグラフィーのGildingと同じだ。
金箔は額によく使われている。

この液体はrabbit glue(にかわのようなもの。)
それに、古びた感じを出すための色がついた
粉を入れて灰色がかった色となる。


修復が終わった額。
彼女自身どこを修復したか分からなくなるほど
上手に修復されていた。

額修復専用の道具棚。
実にさまざまなものが利用されていて
興味深かった。
ピグメント、糊、手作りジェッソ(ウサギの膠と
石膏を調合したもの)、古びた色を出す粉、
筆、などなど。
ヨーグルトなどの小さな容器はとっても便利!
と言っていた。


膠を湯煎するための鍋。

2人とも、Ann同様ずっと自分の腕(技術)で生きてきた独身だ。
仲良しの友達と同じスタジオで仕事ができるなんて
素敵な環境だな、と思った。


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