雪の中のおつかい

 大雪が降った次の日
近所の日本食糧品店の年末の売り出しに
歩いて出かけた。

住宅街の中を抜けて行けば10分足らずのところだが、
10cm以上積もった雪(それもほとんど新雪)の中を歩くのは
思ったほど容易ではなく、
滑らないよう気をつけて、1歩1歩に力がこもる。
だから、5分もすると体中がほかほか温まってきた。

フラットの窓から見た通りの様子

フラットの横の庭も
まっさらな白


こちらの住宅は、
表側の玄関の前に小さな庭があり、
裏に大きな庭がある。
玄関前の庭は家によっては小ぢんまりと
美しく木々が植えられてあったり、
ただの駐車スペースになっていたり、
ほとんとなにもなくてゴミ入れの容器だけが
置かれてあったりする。

車も雪のわたぼうしをかぶって

その前庭もすべて真っ白な雪に覆われていて、
そこに点々と小さな足跡が残っているのが
目についた。

猫のようだった。

(こちらの前庭には塀や垣根はなく、あっても低かったりと
通りからは庭の様子がよく見える)
その通り沿いに並ぶ家の前庭をずっと猫の足跡が
通り過ぎていく。
隣の垣根の隙間を通り抜け、
庭の低木の根元の間をSの字に歩き、
低い塀を乗り越え、
庭の中をぐるっと一回りして入口から出て、
また隣の家の庭に入って。
数時間前の猫の行動が手に取るようだ。
50軒分くらいの庭の中を障害物競争のように通り抜けていた。
(なぜ歩道ではなく、わざわざ庭を通りぬけるのだろうか?)
いつの間にか、夢中になって猫の足跡を追っていた。
(気分はすっかり猫だった!)

猫の足跡が途切れた時
住宅街が終わって大通りに出た。

大通りでは車がのろのろ運転を
していた。

猫以外の人や犬らしき足跡も残る。
時間の痕跡が目に見える
雪という存在は改めて不思議な気がした。



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