Veniceの休日ー夜編その3

途中、道を歩いているEwanとDavidを見つけ、
Claudioが大きな声で呼んだ。
Ewanが、「カメラを持って来るんだったよ!」
「君が本当にSandoloを漕いでいたという証人に
僕がなるからね!」
と(ワインが入ってますます機嫌がいい)Ewanは
私たちのボートを速足で追いかけながらしばらく話をしていった。
そしてイギリス人特有のほめ言葉の連発で
最後に見送ってくれた。
漕ぐ手にますます力が入って
ファルコンから外しそうになりながらも、
なんとか姿勢を崩すことなくその場を取り繕った。

あっという間に1時間半以上が過ぎていた。
もう夜の10時近い。
帰る途中、今度はClaudioの奥さんと娘さんを船着き場で見つけた。
2人は親類の家に行った帰りだった。
岸に着けて、2人を乗せると対岸へ渡って2人を降ろした。
家まで一緒に行くのかと思ったら、船よりも歩く方が早いのだと言う。
近道があるのだろう。

私も最後の方はやっと慣れて、「オーエ!」の
掛け声も大きな声で言えるようになっていた。

到着して、船の中のものをすべて陸に上げてきれいに片づけた。
濡れているうちは上にカバーができないのだと言う。
木が傷まないように。

そのあとちょっと家に寄ってアイスクリームを食べて行かないか、
と誘ってくれた。
奥さんと娘さんはもうとっくに帰っていた。
夜も遅い時間なのに、アイスクリームに招待してくださるなんて
なんて親切な奥さんだろう。
娘さんはもうベッドに入っていた。
3種類のアイスクリームをいただいた。
それは彼らがわざわざ買いに行っている
ヴェニスでも特別のオーガニック・ジェラートのお店だという。
GROMとは別のお店だった。
”ALASKA"というそのお店はすべて本物を使った手作り。
人口的なものを一切使用していない。
味は・・・今まで食べたジェラートとは
確かに違っていた。
ピスタチオ味がすごかった。
しょっぱいのだ。
こんなに塩味を利かせたジェラートは生れて始めてだった。
もちろん十分甘いのだけど、さらに切れのある味わい深さだった。
そこの主人の名前がまた
Carlo Pistacchi(カルロ・ピスタッキ)。
ピスタッキとはピスタチオのこと。
「きっとこの名前をもらったときにこの仕事をすることが
決まっていたのでしょうねぇ。(笑)」と奥さん。
本当に名前ってその人の運命を左右するのかもしれない、と思った。

ほどよい肉体疲労を感じながら、
夜のヴェニスを歩いて帰った。
これは夢だったのかもしれないと、
こころのどこかで思いながら。



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