教会の地下で個展

 北ロンドンにMark L'Argentというカリグラファーがいる。
彼はフリーランスカリグラファーとして
さまざまなグラフィックデザインおよび
カリグラフィーに関する(ウェディング関係も含めた)仕事をしている。
必要とあればイラストも描く。
以前Donald Jacksonのアシスタントとして
St John's Bibleにも関わっていたという。
NLLAのメンバーで、Letter Exchage Lectureの名誉会員でもある。

その彼がこのたび初めての(意外なことに!)個展を開催した。
場所はロンドンのど真ん中、
St. Martin-in-the-fields、トラファルガー広場の前である。
ここの地下にある展示室では、St John's bibleも展示されている。
その展示室の奥にあるカフェのような空間は
アートギャラリーになっていて、

ギャラリー内はヒンヤリとした
石の部屋。
壁のレンガだけでも
雰囲気がある。

もとお墓だったという石造りの壁や柱は重厚な雰囲気を湛え、
それだけで十分存在感があるので
場合によっては作品が負けてしまいそうな感じだ。

彼は1人で46点もの作品を展示していた。
ちょうどデモンストレーションをする日でもあったので
本人に会って話もできた。
42点ほどはこの1年以内に書いたものだという。
1週間に1点くらいの勢いだ。すごい。

筆を使った作品も多い。
力作、大作、近寄らないとよく見えないような
繊細な作品も。

アクリルの金を筆で書いた作品。
一筆ではなく、
だんだん肉付けしながら書いたそうだ。


かなり大きなパネルの作品。
彼にしてはめずらしく、カラフル。
本人いわく、「できるだけ派手な
色を使って書くのが難しかった。」

タイポグラフィの仕事もするせいか、
タイポだけを使った作品もあった。
切りぬきの文字のコラージュ作品や、

大胆なコラージュ作品。

縦に細長い上のほうに豚のイラスト、
下にPIGと入ったジョークの作品もあった。

この豚は夢に出てきたそうだ。
夢を見た後に同じイラストを
描いたと話していた。
下半分。



トラディショナルな装飾イニシャル
の入った額から紙がはみ出している。
”I would rather be vulgar than boring especially..."
と書かれている。
「退屈なくらいなら下品なほうがまし・・・・。」


同じテキストを活版で空押ししたものと、
黒いインクで押したものを並べた作品。

左はインク、真ん中は紙に空押し、
右は薄いアルミのような金属泊に
空押ししたもの。
まったく同じレイアウトに見えたが、
目だけを頼りにフリーハンドで
3点とも押したそうだ。



切り文字作品も何点かあった。


こっちは同じデザインで
オスとメスの2点が展示されていた。
ということは完璧に切りぬいたということだ。


作品同様、作者も繊細な感じでおそらく30代(もしくは40代)?
せっかくいい場所なのに、なぜか見ている人がいないのが残念だった。



コメント
そのカフェ
今は趣きが少し変わりましたが
前はご飯が美味しくて
そんなに高くなかったので
よく行ってました

上の広場は
観光客用のお土産店があって
(駅にも近いし)
待ち合わせにも便利でしたが
今はどうなっていますか?
  • yukiko
  • 2010/07/12 12:52 PM
めったに街中に出ないので、このカフェでお茶することも、ご飯を食べたこともないのですが、(ギャラリーとトイレだけ利用)なんだか結構高かったです。(食事したら20ポンドくらいはかかるかも)
昔はそうでもなかったのかしら?
確かに、街のど真ん中にしては空いているし、ゆっくりできますよね。
今でも上の広場は観光客の待ち合わせ場所として活用されているようです。


  • sakura torako
  • 2010/07/13 7:54 AM
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