個人レッスン

 最近カリグラフィーの出張個人レッスンを
時々している。
相手は、カリグラフィーのクラスで去年出会った
インド系でムスリムの女性のFatima。
年末に出産してクラスに来られなくなった。

去年の9月から1タームだけクラスに通って来ていたが、
お腹はみるみる大きく膨らんでいった。
予定日の数日前でもクラスに来ていた。
本当にカリグラフィーが好きなのだ。

私は真黒いムスリムのドレスで頭から足先まで
すっぽりと身を包んだ彼女になぜか興味を持った。
ちょっとハスキーな声で話す彼女は
エジプト大学に留学経験があり、
ムスリム文化を専攻したという。
3人の男の子の母親で、仕事も続け、さらに
子供のころからやりたかったカリグラフィーを
4人目の出産前に始めるという、
とても自由なこころの持ち主の彼女に
最初は興味本位から、そのうち彼女の魅力的な性格に
魅かれて親しくなった。

出産が終わって3カ月経った頃、
「カリグラフィーを再開したいのだけど、クラスに通うことは
今はできないから、よかったらうちに来てレッスンして
もらえないかしら。」
と相談があった。
Fatimaの家はうちからバスで1本で行けるところにあり、
30分くらいだ。
乳幼児を抱えながらもカリグラフィーを学びたい、と言う人がいれば
Noと言うわけにはいかない。
どうせそんなに忙しくないのだし、彼女ともっといろいろと
話をしたかったので快諾した。

初日はレッスンではなく、ランチの招待だった。
子供が学校に行っている間の11時から3時くらいまでが
Fatimaの時間。
お昼に家を訪ねると、ごちそうを作って待っていてくれた。

魚、チキンカレー、ナンなど
とってもおいしい家庭料理だった

Fatimaと一緒に手で食べた。
左手は不浄の手なので決して使わない。

彼女の夫も家にいたので、あいさつして、
自然に握手しようと手を出した。
すると「ごめんなさい、ムスリムでは異性の身体に触れては
いけないことになっているのです。」
と申し訳なさそうに言う。
「こちらこそ知らなくてごめんなさい、でも日本でも
普通はそうですよ。」
「そうですか、文化は近いかもしれませんね。」
という話をして、彼は仕事に出かけて行った。
Fatimaの夫と彼女は近くにある会社で仕事をしている。
ムスリム文化や宗教を教育したり、
メディアに情報を流したりしている。
Fatimaはよくラジオの番組でもリスナーからの質問に
応えるなどムスリム関係の話をするらしい。

女の赤ちゃんはとっても機嫌がよく、すくすくと
育っている感じだった。
Fatimaは出産直後の大変な時期に
誕生祝いのパーティーの招待状を
カリグラフィーで作った。
かなりしんどかったそうだが、
ここでカリグラフィーを使わなければ
なんのために1ターム通ったか意味が
なくなると思い、必死でデザインして
書いたという。
すごい根性の持ち主だと思った。




デザートも手作りのトライフルが用意されていた。
できるだけおやつも手作りしているそうだ。
食に対する意見が一致したので話がよく合う。
「母は何でもスクラップ(野菜など加工してない食材)から料理を作るわ。
今でもナンは家で焼いているし、インドの伝統的な料理をしょっちゅう作っては
持ってきてくれるの。彼女が元気なうちにいろいろと習っておかないとね。」

環境問題に対する認識も近い。
私の日本での生活の話をするとかなり興味を示した。
「でも、いろいろ気にしていたら、なんにもできなくなるし、
なにも食べられなくなるわね。ロンドンに住むこと自体
身体に悪いものね。空気も吸えなくなる。」
「そうよねー。だから、まずはなにがどう悪いかを知ること、
そして避けられるものをできるだけ避けるということで
最小限にするしかないわね。」
という意見で一致。

家の中では髪を出してカラフルな
インドの服を着ている彼女。
家から1歩外にでると髪と身体をすっぽりと
覆う服に身を包む。

これは出掛ける前だったので
この服に着替えていた。

彼女とカリグラフィーのレッスンをしながら、
ムスリム文化について学ぶのが楽しみだ。





チャリティーイベント

 イギリス在住の日本人が、あちらこちらで
自分たちのできる形でチャリティーイベントを開催し、
寄付金集めをしている。
私のフラットの1階にすむsakuraさんからも
イベントの話をお聞きした。

ポスターは2枚頼まれた。
どちらも900×670mmという
結構大きいサイズだ。


彼女はアロマやヘッドマッサージなどで仕事をされている方で、
そういう人たちが協力して、体験マッサージができるイベントを
教会で1日開催することになったそうだ。
私がカリグラフィーをしていることを思い出し、
その時に貼るポスターを書いてほしい、とのこと。
「もちろん喜んで」、と答えた。
ただ、時間が迫っていたので(開催まで2日)
1晩徹夜して仕上げた。
(久しぶりの徹夜はちょっと応えた・・・・)
でも、とっても喜んでもらえたようで、
書いた甲斐があった。
残念ながら私はそのイベントに参加できなかったけれど。

私が書いたポスターを
会場に入った正面に飾ってくれた
この写真は彼女が撮ってきてくれたもの。

他にもカリグラフィーの作品を展示してくれるというので
いろいろ手持ちのものを託したら、
会場に貼ってくれたらしい。
そうしたら、結構たくさんの人がじーっと観ていってくれたという。
「これは販売もしているのか?」
と尋ねる人もいたそうで、カリグラフィーに興味がある人が
いるんだ、とうれしかった。
カリグラフィーとは関係ない場所で
興味を持って観てくれるというのは
なによりも勇気づけられる。
そして、その日のイベントは大盛況だったそうで、
200人もの来場があった。
また近いうちに開催するとのこと。
今度は行けたらいいな。



Allotment ロンドンの家庭菜園

 ロンドンでも家庭菜園はとても盛んで
ここ数年は特に人気があり、住宅街や公園の中に
小さく区切られた畑がびっしりと並んでいるのをよく目にする。
日本でもやっている人は多いけれど、ロンドンは大都会にしては
とても多いような気がする。
Tubeの地上の路線からもよく見えるし、規模も結構大きいものが
少なくない。
やはり野菜などの物価が高いのと、ほとんど輸入に頼っている
食料に対して、安全な食べ物を求める人が多いからだろうか。

Ann Hechleの親友で、Kentishtownに住むFelicityのAllotment
(家庭菜園)に連れて行ってもらった。
土いじりは大好きなので、ワクワクして出掛けた。

まだ冬でほとんど何も植わっていない
区画もあった。
そら豆(broad bean)が植えられている
ところが多く、寒い中、小さくてかわいい
葉っぱが並んでいた。


その日はあいにくの小雨混じりの寒い天気だったので、
長時間滞在できず、畑を歩いて見て回るだけだった。
それでも、とても小さい面積の畑はそれぞれの持ち主の
特徴がよく出ていて、見あきない。
「今はあまりいい時期ではないけれど。もう少し暖かくなって、
春から夏に来たら、本当に素敵なのよ。」
とFelicity。

毎週2回は来て作業をするという
Felicity。この日は自分の家庭から
出た生ごみを持ってきて、
畑の横に作ってあるコンポストに
入れていた。

Felicityがご主人と一緒に作った区画。
周りと違ってとてもおしゃれにレンガで
区切っていた。
野鳥やねずみが来ると言って、
ネットをかけていた。
ここでも空豆の芽が出ていた。

比較的整然としているアロットメント。
土は黒々としていた。

「人によって植えるものが全然違うから
見ているだけで楽しいのよ。」
とFelicity。

このAllotmentはロンドンでも有数の大きな公園
Hampstead Heathのすぐ隣にある。
公園の東側になるだろうか。
畑の向こうには立派な茅葺らしき家が
立ち並んでいた。ここからの眺めも素敵で、
「この景色がとても好きなのよ。」
とFelicity。

「ここのいいところは、人々がいろいろ工夫して
お金をかけずに廃品を利用してものを作っている
ところなの。」
確かに、出来合いのものよりも、道で拾ってきた
ような針がねやブロックなどを工夫して
いろんなものに変身させていた。
中には、コツコツと横の小川から水を引いて来て、
畑のすぐ横まで小川を引いて来ている人も。

石を積んでとてもきれいに作っていた。

ここでも葉ものがきれいに植えられていた。


中にはこんなGreen houseを作っている人も。
中では木工作業ができるよう、小さな作業台
まであった。
日向ぼっこによさそう。
ちゃんと雨水利用できるようになっていた。

「ここの人は、捨ててあった蔓を器用に
組んで、こんな立派なフェンスを作ったのよ。」
とFelicity。
アーチの門と垣根はしっかりと組まれ、
とげとげの扱いにくそうな蔓なのに、
よくやっているなぁ、と感心してしまう。




「ここを使い始めたのは8年前。
その前に8年間待ったわ。
今は何年待ちだと思う?
40年待ちなのよ!」

子供が産まれたらすぐに申し込んでちょうどいいかも。
ちなみに1年間の使用料は約6000円程度。

「こんなに土地を持つことにあこがれている人が
たくさんいるというのに、この88区画の中で
ちゃんと土地を有効利用していない人が3分の1
もいるのよ。中には、この近所に住んでいて、
自分の広い庭を持っている人もいるの。
本当に狭い家に住んでいて、庭に焦がれている人に
利用させてあげた方がいいと思うのだけど。」

このAllotmentの利用の仕方は野菜を作るだけでなく、
天気や気候のいい時に、家族で来てピクニックを
するという人も結構多いらしい。
どうりで、椅子やテーブルがある畑も多いと思った。
暖かくなってまた見に来て見たいなぁ。


モスリム体験2

 ちょうど午後のお祈りが終わったころ、
3人の西洋人の若い女性が入ってきた。
ひと目見て素人と分かる彼女たちは
ぴったりとしたジーンズ姿に、形だけのようなスカーフやマフラーを
頭にかぶって、髪の毛は思いっきりはみ出していた。
Asiyahはすかさず「あなた方はモスリムですか?」
と質問すると、彼女たちは「ええ、まぁ・・・」と
あいまいな答え。
「まだ慣れていないのですね。よろしければモスクを案内しましょうか?」
そして彼女たちに再度モスクの中を案内することになった。
私に「ごめんなさい、彼女たちを案内してもいいかしら?」
私は「もちろん!」
2度もモスクツアーをしてもらってより理解を深めることができた。

話を聞いてみると、彼女たちはルーマニア人で、
1人はSOAS(ロンドン大学のSchool of Oriental and African Studies)の学生で
あとの2人はその友達をルーマニアから訪ねてきていた。
19歳と24歳というまだ若い彼女たちだが、とてもしっかりしていて、
他のいろいろな宗教についても知りたいと思い、
今回このモスクに入ってみたという。
彼女たちはオーソドックス教会に属しているという。
ちなみにルーマニアは90%以上がオーソドックス教会。

一通りツアーが終わり、また2階のprayer roomへ戻って
車座になって質疑応答となった。
彼女たちはみんな英語がとても上手なのでびっくり。
SOASに留学している子は当然かもしれないが、
ふだん街角に立ってBIG ISSUEを販売している、
英語がほとんどしゃべれないルーマニア人とは
まるで違う。
どちらかというと、アメリカ英語っぽかったけれど。

Asiyahは彼女たちからの率直な質問に丁寧に答えていた。
Qモスリムはモスリムとしか結婚できないの?
A女性はそうです。他の宗教の男性とは結婚できません。
なぜなら、家では男性が中心なので、男性に従わないといけないから。
男性は可能です。女性がモスリムに改宗するなら。
Q友達もモスリムとだけ付き合うの?
Aそんなことはないですよ。他の宗教の友達もいます。
Qとっても深い中の友達だったら、違う宗教だと影響を受けるのでは?
Aもちろん影響を受けることはあるでしょうね。
Q結婚前に男性と付き合うことは許されているのですか?
Aいいえ、それは禁止されています。結婚する前には女性は
男性に身体を見せることはできません。自分の身体は夫に見せるためにだけ
あるのです。他の男性に見せる必要はありません。
Q離婚はできるのですか?
AもちろんDVなど子供や自分に暴力をふるう場合は
危険から逃れるために離婚する必要があります。
そして再婚もできます。
Q女性だけが、身を包む服装で、男性と差別されていると
思うことはないですか?
Aコーランにそう書かれているのですから、神の言葉は絶対なのです。
それに、ミニスカートをはいて、露出度の高い服装でいる女性と
どっちがレイプなどの被害に合う確率が高いと思いますか?
自分の身の安全を考えてもどちらがいいかわかるでしょう。
Q妻も外で働くことはできますか?
Aモスリムは夫が妻や子供のすべての経済的な面倒を見ることが
必要とされています。だから、妻は外で働いて稼ぐ必要はありません。
でも、働きたいのなら、働いてもいいのです。
モスリムの男性で、経済力がない人は結婚しない方がいいとされています。
ただし、そういう男性でも愛情があり、妻が納得したうえで働くというのであれば
問題はありません。

私同様彼女たちもおなじようにモスリムに対して
いろいろと疑問があるようだ。
時間がだんだん夕方に近づき、Asiyahも夫と家に残してきた
2歳半と4歳の子供たちのことが気に掛かってきたようだ。
「モスリムの女性も、事情があれば夫に留守を頼んで
外出することもできるんですよ。」
とAsiyah。思ったよりもモスリムの女性は窮屈な生き方を
強いられているわけではなさそうだ。
少なくとも、彼女を見ている限り幸せそうだった。

お祈りが終わって、人々が少なくなった
prayer roomで私たちは解散した。
ルーマニア人学生たちもとても喜んでいた。
Asiyahはすかざず、3月6日にこのモスクで行われる
モスリムを紹介するイベントにSOASの彼女を誘っていた。
「いろいろと紹介したあとランチもついています。」

そうそう、1つとてもいい情報として、
このモスクの地階に、カフェとレストランがある。
ここは誰でも利用できるし、レストランの料理は
本格的な中東料理で、量が多い上に安い。
ポーク以外のチキンやラム、ベジタリアンカレーなど。
5ポンドも出せばお腹いっぱいになる。
女性はショールをかぶっていればOK。
街中のレストランとしてはかなりお得だと思う。
是非お勧めします。
外側からみたモスク。
中のシャンデリアが見える。

今回特に印象に残ったことは、Asiyahも彼女の夫(ジャマイカ人)も
10代のころ真実を見つけようと苦悶し、いろいろな宗教について
調べ、そしてモスリムと出会ったという。
2人とも16歳の時にはっきりとモスリムにconvert(改宗)している。
10代で人生の真実について迷い悩み、
キリスト教や仏教などの本を読みあさるなんて、
日本の若者にはそういないのではないだろうか?




モスリム体験1

 ロンドンのRegent Park内にあるLondon central Mosqueの中に入ってみた。
と言ってもなかなか1人では入りずらいものがある。
今回カリグラフィークラスの友達の紹介で
Asiyahという女性が紹介してくれるというので、
頭を覆うショールを持ってモスク前で待ち合わせをした。
ちなみに友達もAsiyahもモスリムを理解してもらう啓蒙活動の仕事をしている。

ロンドンで一番大きなモスク
の前の広場。
夏場人が多い時はこの広場にも
敷物を敷いてお祈りをするという。


お互い初めてだったので彼女が見つけてくれるしかない。
しばらく広場でうろうろしていると、muslimのおじさんが
何度も声をかけてくれた。
「ビジターなの?」
「受付はあそこにあるよ。」
いろいろな人が親切に声をかけてくれる。

すると、若くてエキゾチックな顔立ちの美しい女性が
近寄ってきて声をかけた。
「私がAsiyahです。こんにちは。」
30代前半くらいの彼女はパキスタン人だった。

まずは、ショールの正しいかぶり方。
きちんと前髪が隠れるように、そして途中で崩れないように
ショールを巻くのは意外と難しい。
服装は手首と足首が隠れる長さ(長袖、長ズボンもしくは長いスカート)で、
透けて見えないもの、派手な色でなければOK。

入口のロビーの正面はモスクの大きなドームの入り口で、
中は円形の天井の高いドーム。
中央には立派な(かなり派手な)シャンデリアが下がっている。

2階から見た下のprayer room



男性がお祈りをしていた。

モスリムはお酒、たばこ、豚肉が禁止されている。
だから、クラブやパブも禁止。
同じテーブルで他の人がアルコールを飲むことも
禁止されているから。
カフェはOK。

ドームの上半分は美しいモザイク模様で
水色のガラスから青い光が射し込んでいた。
その下に帯状に装飾的な
アラビック・カリグラフィーが書かれている。

しかし、この1階のドームに女性は入れない。
イスラムでは男女が別々の場合が多い。
学校も一定の年齢に達する(12歳くらい)と
クラスが男女別れる。

女性専用の身体を清める部屋に案内された。
そこにはたくさんの洗い場があり、お祈りの前には
必ず両手(ひじから先)、両足(足首から先)
顔、鼻、口、頭(髪)、耳、を洗う。
1日5回もあるお祈りの度に洗うのだから、
モスリムはかなり清潔好き?
そう言ったらAsiyahは「そうねぇ」と笑っていた。

腰掛けて、靴を脱いで洗う。
お湯がでてほっとした。
タオルが必要。
なんだか銭湯を思い出す。

用を足した後は、ティッシュペーパーで拭うだけでは
十分に清潔とは言えないので、左手で水を取り水で洗ってからティッシュで拭く。
トイレの中にはプラスチックのジョウロのような容器が
置いてあり、その水を左手に汲む。
だから、左手は不浄の手として、食事の時に使ってはいけないのだ。
彼らモスリム文化圏の人々は必ず右手でごはんを食べる。

身を清めたところで、2階の女性専用のお祈りの部屋へ。
階段を上ったところに靴入れの棚があり、そこに靴を入れて
絨毯の敷かれた部屋へ入る。

2階の女性用prayer room。
テラスのようになっていて、
下に男性のprayer roomが見下ろせる。
目の前に大きなシャンデリアが
輝いていた。


「荷物は部屋の隅に置いておいても大丈夫。モスリムは
盗みは禁止されているから。誰も人のバッグを盗んだりしないわ。」
とAsiyah。もちろん例外はあると思うけど。

色や素材がさまざまなショールもしくはスカーフを巻いて
三々五々女性たちが入ってきては、お祈りをしている。
祈りの時間は1日5回。
その日の次の祈りの時間は3時ごろで、
まだ2時過ぎだったのであまり人はいなかった。
金曜が一番多く、日曜は少ないとのこと。

Asiyahは案内しながらモスリムについていろいろと話してくれた。
「モスリムのコミュニティーはとても絆が強くて、
いつも近所同士声をかけて、困ったことがないか確認しています。
だから、何かあればお互いに助け合います。子供を預かることも。
みんな家族と同じなのです。」
「このモスクも断食明けの日、無料で食事をふるまいます。
ロンドン中からたくさんのお腹をすかせた人たちがやってきて、
何百人もの長い列を作ります。お金に困っている人がいればお金を貸すこともあります。」
「モスリムは収入の2,5%をモスクに寄付しなければなりません。
モスクはそのお金を貧しい人やお腹を空かせた人のために使います。
たくさん寄付すればするほど、その分困ったときには神が助けてくれるので
未来に対してなんの不安もありません。
私たちモスリムはあまりお金に執着していないのです。」

そのあとBookshopを案内してもらう。

本以外にも、香水、オイル、石鹸、
お菓子(ポークがだめなのでポークの
ゼラチンを使っていないお菓子を販売している)
などめずらしいものもあって
興味深かった。
中でも"Black seed oil"というのがポピュラーで
Asiyahも1日5回飲み、料理にも使っているという。


彼女が言うには"It cures everything except death."
(死以外なんでも治す)
見た目は黒ゴマのようなちいさな粒だ。
実際さまざまな症状に効き、身体にかなりいいらしい。

書籍はとても派手なきんきらの
背表紙がずらっと並ぶ。
コーランは唯一の神、モハメッドの言葉だから、
汚れた手で触ることは許されない。
本の頁のアラビア語の部分は
洗っていない手では触れられない。
英語の訳の頁は触れてもよいと言われた。


お数珠のようなものもあった。

アラビックカリグラフィーが美しい。

彼女はロンドン生まれだが、
モスリムの学校に週に2日通い、
アラビックの読み書きを学んだ。
カリグラフィーも学んだそうだ。
コーランは学校で毎日唱える。
先生が最初に唱え、
それに続いて生徒が唱える。
それを毎回お祈りの時にするのである。
コーランのテープ(CD)も販売していた。

午後3時、お祈りの時間が近づいたので2階のprayer roomへ移動した。
するとぞろぞろと人が集まってきた。
そして、1階の男性用prayer roomの一番前にいた
お祈りを誘導する男性がマイクを持って、なにか唱え始めた。
(ちなみに、モスリムにはキリスト教のように牧師もプリーチャーもいないそうだ。)
1列に並んで立った人々は、一斉に座ったり立ったりを4回繰り返した。
お祈りの言葉を後に続いて唱えながら。

私は初めてだったので、後ろの椅子に腰かけて
みんなのお祈りの様子を見学していた。




冬のParis その2−フランスの友人宅にて

 ヴェルサイユの近くに住んでいる友人のFredericと
夕方待ち合わせをした。
待ち合わせ場所は「Mc Cafe」
マックカフェなんて、ろくな物がないんじゃないかと
ちょっと敬遠していたが、
「ハハハ・・・。ここのマックカフェは一般のカフェと
変わらないよ。」とFrederic。
その通りだった。
ケーキやペーストリー類もいろいろあって
美味しそうだったし、飲み物もいろいろあって、
緑茶系もあった。

Fredericは国の研究機関で働いている。
夫婦ともに同じような研究機関に勤めていて
ちょっと郊外の閑静な住宅街に彼らの家はあった。
PhDの学生2人と日本から研究に来ているAyaさんも
今夜の食事会に来てくれた。

メニューは"Raclette"
茹でたポテトに溶けたチーズをのせ、ハムやサラミと一緒に食す、
というシンプルな料理。

専用の鍋とチーズを乗せて溶かす容器、
それをこそげてポテトの上にのせる
木製のへら。
なんだかちょっともんじゃ焼きを
連想させる。

チーズを専用の容器にのせて
電気で温めて溶けるまで待つ。
その上は温かくなっていて、
ポテトが冷めないように置いてある。


奥さんのAnnie。
ほどよく溶けたポテトを
へらでポテトの上にのせる。

「仕事から帰って準備したから
こんなシンプルな料理しかできなかったの。
ごめんなさいね。」
とAnnie。
「いえいえ、こんなシンプルな家庭料理こそ
一番美味しいのですよ!」

お好みでハムやサラミと一緒に食べる。
この日はチキンとポークのハム、
サラミが2種類でチーズはRacletteの
スモークと普通の2種類。
このチーズはアルプス産で冬によく食べるという。
しつこくなくて、いくら食べても胃もたれしない、
あっさりとした美味しいチーズだった。



このチーズ料理はスイスが原産らしいが、フランスでもポピュラーとのこと。
専用鍋も入手可能らしい。
有名なチーズフォンデュよりもさっぱりしていて、
簡単にできてよほどいいと思った。
ポテトの代わりに他の野菜でもできそう。

学生は2人とも女性で奨学金をもらって研究している。
というか、フランスではドクターの学生はアルバイトをする
と研究に差し支えるというので、必ず国か企業から奨学金を
もらわないといけないらしい。
2人とも福岡に来たことがあり、(九州大学と交流があるようだ)
日本のことにとても関心がある。
福岡出身のAyaさんもみんなFredericの研究室で
研究している。
話していると、なんと彼女の実家は
銀河荘から目と鼻の先の集落にあることが判明。
It's a small world!
世の中本当に狭いなぁ〜と思った。







夏の銀河荘

 短い滞在期間の合間を縫って
寅子に会いに銀河荘へ。



ちょっと夏やせしていたけれど
すこぶる元気だった。


銀河荘を管理してくださっている
みっちゃんと優子ちゃんも
自然農の道をまっしぐら。
いろいろと工夫を重ねながらも
着実に思い描いている未来へと
歩んでいっているようだ。

畑には見事に夏野菜が実っていた。
赤や黄色のパプリカとピーマン、
にんにく、キューリ、ミニトマト、空芯菜、なすなどなど。
採れたての夏野菜を(それも自然農の)毎日どっさり
食べていれば、夏バテなんて関係ないだろうなー。
日本の野菜の多様さとおいしさは
ロンドンで暮らしてみて
初めて実感。
こんなに恵まれていたなんて、
いまさら感謝。
そして、早くまたこの食生活に戻りた〜い!

たわわに実った稲。
豊かさってこういうことを
いううのだとつくづく思う。

夏の雲。
ロンドンでは入道雲はほとんど見なかった。

散歩の途中、落ちた柿の実を
拾って食べるのに夢中の寅子。
舌舐めずりしている。
この日は全部で5個食べた。

散歩の途中のおやつが彼女の
喜びの一つでもある。

熱い日差しに山がかすんで見える。

見慣れた風景だけど、
この風景が一番ほっとする。
やっぱり山が見えないと
落ち着かない。
ロンドンには山がない・・・・。




ジャイナ教寺院

住んでいるフラットの管理人さんご夫婦は
インド系で、ジャイナ教を信仰している。
去年末に、年が明けたらお寺に連れて行ってくれると
約束して、やっとこの週末その約束通り連れて行ってくださった。
私としては初詣のつもりだったのだけど・・・・。

立派な門の中の階段を下りた先に
寺院が建っている

うちから車で30分ほど行ったロンドンの郊外にある
"Potters bar"という街のはずれに
ジャイナ教寺院は建っていた。
とても広い敷地内に、インドから取り寄せた
細かく彫刻された石を積み上げて造られたという
塔や門や寺院があった。
仏教とは少し趣が違っていて、
インド色が強く、新鮮だった。

細かい彫刻が施された
入口の門。
この門の内側では飲食は
一切禁止。

ジャイナ教とは、釈迦よりほんの少し前の
紀元前6~5世紀に生まれた宗教。
仏教やヒンドゥー教と比べると信者も圧倒的に少ない。
しかし、教義がとても厳しいので有名。
ちなみに管理人さんはベジタリアン。
動植物を傷つけない、非暴力、所有しないなど、
お坊さんはお金に触れてはいけないし、
結婚など家族を持つことも禁止されている。
食べ物は家々を回っていただいたものを
すべて混ぜていただく。
食に対する欲も持ってはいけないので
何が入っていても文句を言わずに食べるのだそうだ。

でも、案内してくれた信者のおじさんは
「あのmonkは嫌いなんだ。彼は結婚式にしか
関心をもっていない。お祈りは熱心にしないんだよ。」
と通り過ぎた若いmonkを指して言った。

別の建物の広いホールでは、
その夜予定されている結婚式の準備が行われていた。
入口では結婚式の参加者(家族?)が記念撮影。

とってもゴージャスなサリーを
まとっていた

門の内側で靴を脱いで、裸足で24体の修行者の像を
1体1体手を合わせてお参りする。

入口でサンダルウッドの粉を練ったものを
額に付けて中に入る。
寺院の中はとても神聖な気配が漂っていた。
熱心にお祈りしているおばあさんと孫の若い女性の姿も。

門の内側に建っている
彫刻が施された塔のひとつ。

案内してくれた信者の男性もとても信心深いのが
言葉の端々から伝わってきた。
「誰にも迷惑をかけずに最後は静かに死にたいね。」
ーそれはきっと人類共通の願いですねー

緑の中を吹き抜ける風に吹かれながら、
なんだかすがすがしい心持ちがした。
いつかこの寺院の中で瞑想してみたいと思った。




地球と人にやさしい農業

 「マルシェ・ジャポン」
どこかで聞いたことがあると思ったら、
銀河荘の住人の優子ちゃんとみっちゃん
(イギリス滞在中に空き家にならないように住んでくださっている)
が今度初めて出店するという。
彼らは専業農家1年生。
去年東京から脱サラして糸島に移り住み、
友人の紹介で銀河荘に住んでくださることになった。
とってもこだわった野菜作りを実践している。
科学肥料、有機肥料、農薬、機械に一切頼らない。
ある意味、一番手が掛かる農法と言ってもいいかもしれない。
家庭菜園ですらもう少し手抜きしているかも、
というくらい文字通り「手」作りで朝早くから日が暮れるまで
畑に惜しみない愛情をそそいでいる。

5月末に見た時、彼らは広い畑一面にさまざまなレタスを植えていた。
緑、赤、濃い緑・・・みずみずしいレタスが茂っている様子は
本当に美しい。

6月5日(日)、福岡市役所前の広場の会場には
産地直売のさまざまな野菜や加工品が売られていた。
福岡各地はもとより、遠くは鹿児島から生産者さんたちが販売に来ていた。

目にも美しいレタスたち
銀河荘の裏の畑で採れたハーブも?!

優子ちゃんとみっちゃんのブースには、
取れたてのレタスとハーブたちが
美しくディスプレーされ、お客さんが買ってくれるのを
待っていた。

その日は比較的人が少なかったそうだけど、
「レタスだけにしては、よく頑張った!」
と本人たちも言うように、
つぎつぎとお客さんが立ち寄っては、
彼らの用意したパネル(農に対する思いや自然農についてを説明)
をじっと読んだり、優子ちゃんによる、
この野菜たちを使ったお勧めレシピの紹介などに
耳をかたむけていた。

野菜のレシピを熱心に語る優子ちゃん


優子ちゃんとみっちゃん。
(親子ではありません、夫婦です)

お二人のこだわり農業についてはブログ
みっちゃん自然農園でみることができる。
旬の味と栄養たっぷりのおいしい野菜の宅配もしている。
近郊の方はぜひお試しください。
イギリスにもこんなのがあるといいのに。




乗馬場

 ロンドンのフラットから
歩いて20分足らずのところに
London Equestrian Centre(ロンドン乗馬場)
というのがある。

馬にあいさつする友達

こちらに住んでいる友達が通っていて、
この前初めて連れて行ってもらった。
広くてなだらかな丘に何十頭もの馬が
のんびりと草を食んでいる。

牧場で草を食む馬たち

その牧場の手前に馬小屋と屋根付きの練習場がある。

屋根付きの練習場
先生と友達
この日乗った馬は気立てのやさしい
キャシー。
あまり大きくないので
落ちても怪我しない。

カフェやレストランも併設されていた。
とっても開放的な雰囲気で
すっかり気に入ってしまった。
馬小屋から首を出している馬たちの
首や鼻づらをなでたりさすったり。
温かくて、なめらかな手触りは気持ちよかった。
犬より大きな動物に身近に接することが
ほとんどないので、とても新鮮な体験だ。


近くの牧場で気持ちよさそうに
草を食んでいた馬とロバ


ある人の話によると
クジラ、イルカの次に馬は霊的に高度な動物とのこと。
その次にくるのが犬と猫らしい。
しかし、猫はかなり個人差(個猫差)があるという。
だから人間を癒すこともできるのだろう。
イルカと泳ぐととても精神的に癒されるという話は
以前から聞いていたし、ホースセラピーについても
最近よく聞く。

興味深そうにこっちをじっと見ている白馬

そこの乗馬場の人にホースセラピーについて聞いてみた。
特にセラピストがいるわけではないが、
精神障害児も来て馬に乗ることはよくあるという。
どうしてだかわからないが、
馬と接することによって、馬がその人を敏感に感じ取り、
なにかいい効果を与えているようだとのこと。

なんだか私も乗ってみたくなった。





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