コンピュータの功罪?

約4カ月ぶりの帰国は
火山灰の影響も受けることなく、
快適なフライトだった。
1週間早かったら、私も空港にスタックしていたかもしれない。
本当にラッキーだと思う。

 今年は大学の講義を9月に短期集中講義でこなすことになった。
4日間みっちり朝から夕方まで。
どういう内容にするか、よく考えておかないと。
あいさつを兼ねて、先生に講義内容の相談をしに、
母校へ足を運んだ。

少子化とさまざまな因子がからみ、
学生数は減少の一途だという。
今年は前年と同じだったそうで、
いい方かも知れないと、恩師が話されていた。

一番古いT先生は
学内でも最初に当時まだ珍しかったCG作品を制作し、
今まで数多くの作品を作られている。
その先生がこうおっしゃっていたのが
少し意外だった。
「コンピュータは僕たちデザイナーにとって
果たしてよかったのだろうか。
却って僕たちの首を絞めたんじゃないかと思っているんだよ。」

と言っても、それなしでは今はもう仕事もないのでは・・・。

「最初出始めのころは、手書きと比べて早くて
たくさんできて、これで5時に仕事を終えて
余った時間を好きなことに使える!と喜んだものだったが、
実際は簡単にたくさん作ることができるので、
クライアントは数を多く要求するようになり、
単価はすごく安くなった。
デザイナーは安くなった分、数をこなさないといけなくなり、
早く帰れるどころか、さらに遅くまで仕事をしなくちゃ
いけなくなったんだ。そして、収入は減っている。
手書きだったころは、数点書いて、それなりの金額で
仕事が来ていた。」

「コンピュータは目も疲れるし、仕事時間はずっと長くなるし、
いいことないよ。」

「だけど、コンピュータに切り替わったころ
手書きの道を捨てずに仕事を続けたデザイナーの多くは
結局とうとう仕事が来なくなって、辞めざるを得なくなったんだ。」

「コンピュータが入って、僕たちは幸せになったんだろうか、と本当に思うよ。」

もちろん、先生は今でもCG作品をお描きになっているし、
コンピュータを否定しているわけでは
決してないと思う。
現実にそれなしではもう世の中成り立たないだろう。
ただ、期待していたような幸せをもたらしたわけでは
なかったということも事実かもしれない。
時間の節約をしてくれるはずだったのが、
だれもがますます忙しくなっている。
(もしくは仕事がなくなり、とっても暇になっている・・・・?)

コンピュータのソフトの使い方は最小限知識として必要だが、
それを使って創造的な作品を作るには
やはり手書きの経験が必要だと、
力説されていた。

う〜ん、両方のバランスが大切。
私はPCの知識がなさすぎるし・・・・。



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