須崎公園の緑を残す意味

みなさんは日常的に電車やバスを何十分も乗り継いで
木陰や鳥のさえずりを求めてわざわざ出かけるでしょうか?
歩いて5〜10分のところにある公園でその体験ができることに
自然豊かな都会の価値があるのではないでしょうか。

噴水に面したベンチで憩う人


福岡市やその周辺の住民と、須崎公園を利用している人や
将来利用するかもしれない人、
そして未来の子供達に、自然が感じられる公園を都心のこの場所に残してあげたい。
そこで、一人でも多くの人にまずはこの現実を知っていただきたく、
この記事を書きました。

 

この歩道の木は桜も全て伐採の対象です


福岡市は8月に工事を着工するそうです。そして6月には工事のための準備に入ると言っています。
どうぞ一人でも多くの人にこの事実を広めてください。
そして、須崎公園の大木たちが伐採されることを止めて欲しいという声を
寄せてください。
ーーーーーーーーー
【須崎公園の緑を残す意味】

緑生い茂る大きな木々には、トビ、スズメ、鳩、カモメが集い、
黒い羽に黄色いくちばしのマイナが地面をついばみ、
ウグイスの声も聞こえてきます。


 

 


ここは福岡市中央区天神の北の端、博多湾に注ぐ那珂川の河口のそばに
70年余りの歴史を持つ須崎(すさき)公園があります。
福岡の中心部の公園としては唯一と言ってもいいほどの樹高20mを超える巨木が枝を広げ、
楠、イチョウ、桜、メタセコイアなどの木々が緑の葉を茂らせ、
海や山から様々な野生の小鳥たちが羽を休め、さえずり、草木の間をついばむ姿が見られる、
まさに都会のオアシスであり、まぎれもない福岡市民の宝です。

 


この公園が今年の夏にはなくなるかもしれません。
正式には公園のほとんどの木が切られ、表面がアスファルトで覆われてしまうそうです。
なぜなら、須崎公園内に福岡市が「拠点文化施設」を建てて、
現市民会館を壊し、その跡地はそのまま公園にするからです。

 

拠点文化施設イメージ図

 

手前が現市民会館解体後の公園イメージ 画面上の丸いガラス張りの建物が拠点施設。

その手間にうっすらと消えそうな県立美術館が。


市民会館の老朽化は事実ですし、拠点文化施設を新たに建設すること自体に
反対をしているわけではありません。
ただ、50年以上の月日が育てた樹々をほとんどすべて犠牲にする必要があるのかが疑問です。
都心のこの場所にたった一つ、小さいけれど心も身体も癒してくれる
緑溢れる公園が残されているのです。
多くの人々がほっと一息つくために緑を求めて日々集まって来ます。
お弁当を食べたり、寝そべったり、小さな子供をあそばせたり、
週末は親子でバトミントンやボール遊びをする姿がよく見られます。
天神の街中には、残念ながら腰掛けて気持ちよく時間を過ごせるような
場所がとても少ないと言われています。
だからこそ、住人ばかりでなく、旅行や観光、買い物で来る人にとっても
須崎公園はなくてはならない存在となっているのです。

 

子供がシャボン玉を飛ばして遊んでいる光景は見ているだけで和みます

 

今年最後になるかもしれない花だとどれだけの人が知っていたのでしょうか


なぜ人はこの公園に集まって来るのでしょうか?
それは大木が緑の葉を茂らせているその木陰に魅かれて、
大木が発散させる涼しいそよ風と浄化された空気に引き寄せられて、
コンクリートとは明らかに違う、木々の温もりに癒しを求めて、
人や動物や鳥や昆虫は集まってきているのです。

 

楽しそうに戯れる猫たち


本来なら、それを後世に残すべく全力で守って行くことが、
魅力ある未来都市福岡のとるべき道ではないでしょうか。
この大切な財産と引き換えにすべきものなどあるのでしょうか。

福岡市は新たに更地となった現市民会館跡地に木を植えれば良いと言います。
しかし、土壌の質が極度に悪化している現在、50年前に植えた樹木の育ち方と
これから新たに植える木々では、生え方も育ち方も変わります。
元のような大木に育つことはほぼないでしょう。

 

最近の須崎公園の航空写真 なぜ公園の木を伐採してまで市民会館を須崎公園内に建てなければならないのだろうか?

8本を残してほぼ全ての大木を切ると言う。市民会館を建て替える間の3−4年施設が使用できないと言う理由だけで

これほどの自然破壊をしてもいいのだろうか。


70年前の天神の風景をご存知でしょうか?
高層ビルはほとんどなく、道路も舗装すらされていません。
海が近く、川の護岸工事もされていませんでした。
今とはまるで違う土壌環境だったのです。

須崎公園の樹木をほぼ全て伐採した時点で、植生環境のバランスが
劇的に下がってしまい、土壌の保水能力も下がり、須崎公園周辺のみならず
広範囲での災害被災率が激増することになります。
近年全世界で起きている大規模な災害から、
欧米諸国をはじめ、日本のパイオニア的な植栽、土木の専門家たちも現代土木工事のやり方に疑問に感じ、
立ち止まる動きが始まっているようです。
こういう認められつつある視点を無視してこのまま進むのは、
それなりの責任を取る覚悟があってのことだということでしょうか?

最後に、サティシュクマールの言葉から抜粋したものをご紹介します。
サティシュクマールは、ガンジーの非暴力運動に賛同して、
欧米諸国や日本で広く平和と環境問題についての活動をしているインドの僧侶です。

 

公園内の落葉樹が黄色や赤に色づく秋も美しい

 

【豊かさとお金の関係】

経済の世界では、お金なしでは何ひとつできることはないと信じられています。
しかし、私の人生を振り返って言えることは、お金とは本当の豊かさではない、ということです。
では、本当の豊かさとは何かというと、それはあなたの心の中の、信頼する心です。

 

秋には公園内がイチョウの黄色で埋め尽くされ、明るく輝く

本当の豊かさとは友人であり、人々がつくり出すコミュニティです。
そしてまた、きれいな水であり、美しい森、花咲く木々なのです。
つまり、自然です。

しかし、現代世界はまったく逆のことをおこなっています。
川を汚し、森を壊し、海を汚している。
お金を得るために、本当の豊かさを壊しているのです。

 

この立派な桜も歩道と共に伐採される

 

コミュニティや家族も、お金のために崩壊しようとしています。
みんなお金を稼ぐのに忙しく、家族がお互いを大切にすることができなくなっているのです。
コミュニティや家族が今、どんどん壊れている。これは人々がお金の奴隷に、
お金を稼ぐ機械になりさがっているからではないでしょうか。
お金を稼ぐために忙しくて、
人生を楽しむ余裕すら残っていないのではないでしょうか。

お金とはたんなる手段にしかすぎない。
本当の意味での豊かさとは何か、それは「人間」なんです。
もともとお金とは、交換の手段でした。
しかし、今それが「豊かさ」と勘違いされている。
教育システムそのものが、そういうふうにつくられているのです。 
何のために教育を受けるのかといえば、
社会に出てより多くのお金を稼ぐ、
よい稼ぎ手になるためだと考えられていますね。 
つまり、教育がお金を稼ぐための手段になりさがっているのです。

 

天神のオアシス須崎公園

https://www.city.fukuoka.lg.jp/chuoku/somu/charm-kankou/ch-jouhouhassin/suzakikoen.html

 

お台場跡 ひっそりと残されている歴史的な遺構

 

洲崎のお台場石垣

https://www.city.fukuoka.lg.jp/chuoku/somu/charm-kankou/ch-jouhouhassin/suzakinoishigaki.html


天神とWFの結節点 須崎公園&市民会館がリニューアルへ
https://www.data-max.co.jp/article/34570?rct=machi21


雪の銀河荘

年が明けて、今年も暖冬かなぁ、と思っていた矢先、

ドカ雪が福岡に降った。

雪が積もった最後の記憶は2016年ごろだろうか。

でも1日も持たない水っぽい雪で、

雪だるまもできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

今年の雪はかなり筋金入りで、

3日間降り続いた。

雪だるまはもちろん、かまくらだって山の方ならできたんじゃないかというほど
雪が積もっていた。

吹雪の中でも大はしゃぎのハナ。

近所の公民館の壁に不思議な雪の彫刻が。

近寄ってみると、なんと洋式トイレの形に見える。
なかなかよくできていた。誰が作ったのだろう?



2日後、やっと雪も溶けて、散歩に行くと、
棚田の横のコンクリートを敷いた農道に
なにやら青とピンク色の細かいものが点々と
道の真ん中に散らばっている。
拾ってよく見てみると、とても細かいプラスチックの
削りカスのようなものだ。
一体なぜこんなものが落ちているのか考えた。
そしたら、近所の家の入り口に
この出どころと思われるものを発見!
プラスチック製のブルーとピンクのソリがあった。
おそらく雪あそびに使ったのだろう。

ちょうど訪ねてきた友達と箒でマイクロプラスチックと化した
ブルーとピンクのプラスチックゴミをお掃除。


細かすぎて集めるのが大変だった。
ネットで検索してみると、なんとソリはプラスチック製のものしか
見つけられなかった!
ソリ遊びをした子供達を責める気は全くない。
ただ、これだけプラスチックゴミが問題になっているにもかかわらず、
ソリを欲しいと思った時に選択肢すらないということに
衝撃を受けた。
自分で木製のソリを作るしかないというのか。
燃やしても結局はなくなるわけではないし、
個体か気体か液体かの違いだけなわけで
一度作ってしまった毒は消えてなくならない。
ただ、海洋生物が食べるよりはマシなのかなと。
結局のところ、見てしまったものを見ぬふりできない自分の
自己満足に過ぎないのかも。

 

みっちゃん農園の野菜たち

みっちゃん農園のお野菜を毎週届けてもらっている。

月極めでお支払いして、

その時にできている野菜を少しだけ。

季節によって種類も量もかなり違うけれど

大抵かなりお得な量と質を届けてくれる。

ほとんど外で買わなくてもいい週もある。

今年最初のお野菜がとても美しかった。


大輪の花のようなターサイ。

そして、野性味溢れる小松菜とサニーレタス。

どれも生き生きとしていて、

生命力がみなぎっているのが感じられる。


食べる前に飾って楽しみたい。

もちろんお味も楽しみ!


2021年になって思うこと

本当に久々に書きます。

facebookだとスピード感のない私には後手後手の記事になってしまうので

ブログに戻ってみることにしました。

果たしてどれだけの人が見に来てくれることでしょう?

 

ブログを書き始めた2009年には思いもよらない展開になっていて、

世界がすっかりFS小説ばりに変化しています。

 

2006年に、自給自足的な暮らしを求めて、

ガスに頼らず、電気も最小限、買い物しなくても

何かしら食べられるものが家の周りにある環境へ

思い切って切り替えて、見えて来たものは・・・・・。

 

ゴミを出さない、地球と生きとし生けるものすべてに優しい、健やかな暮らしは

手間暇を惜しむ都市型の忙しい生活では、実践が結構難しいということ。

そして、暮らしの中で無駄なもの(ほとんどゴミのようなもの)を買うために

私たちは働いてお金を稼がされているということ。

無駄なものを買わなくてもいいと思えば、

その分働いてお金を稼がなくてもいいのだと気がついたら

働く時間を短くできるし、その分手間暇かけて美味しいものを作れるし、

ゴミを大量に出さなくてもいい暮らしができる。

生ゴミなんて、ゴミじゃなくて貴重な肥料。

コンポストで素敵な肥料になるのに、大量の生ゴミが捨てられる。

 

ウイルスも細菌もみんな一緒に共存して来たのだから、

これからも人間だけが生き残ろうなんて奢らずに

一緒に地球の中で共存する道を模索しましょう。

地球がダメになってしまう前に、なんとか気づいて。

地球はダメにならないだろうけど、人間が住めない環境になる前に。

ウイルスや他の生物が住めないということは

人間も住めないということ。

 


studio ponte


itoshima


 

 


竃の神様

毎年、竃の神様のお札を

神社でいただく。

 

昔はどの家にも竃があり、

火事にならないように竃の神様を

祀ったものだという。

 

うちにも竃がある。

ならば竃の神様のお札をお祀りしなければ、

と数年前から竃の神様のお札を探していた。

今、竃を持つ家がないためか、

どこの神社にもなかった。

そうしたら、灯台下暗しとはこのこと。

なんとこの集落の氏神様である

宇美八幡神社にあった!

 

この神社、お正月のみ開いている。

なのでお札を購入する機会はお正月のみ。

今年元日にお参りに行けなくて、

2日に行ったら、3が日は開いていることがわかった。

しかし、午後3時まで。


今年も銀河荘をお護りください、竃の神様。


銀河荘の動画

2017年の9月、香港からイギリス人の映像作家さんが

数日銀河荘に滞在して、
銀河荘の暮らしをじっくりカメラに
収めていきました。
先月、やっと編集が終わったということで、
映像が送られてきたのです。
英語の字幕までつけて、大変だったと思います。
こちらがそのリンクです。

カリグラフィーマーカーを知り尽くすワークショップです

カリグラフィーワークショップのご案内です。

どなたでも参加いただけます。

募集は7月1日よりスタートです。

詳しくはスタヂオポンテのHPをご覧ください。

 


 

《カリグラフィー・マーカーの魅力を再発見するワークショップ》

講師 天竺桂靖子

 

■10月21日(土)10:00-15:30

 

タイトル:Marker-styleマーカーの魅力を知る・見つける・楽しむ

オールレベル  

受講料:6500円(ポンテ会員5500円)

 

内容:カリグラフィーマーカーは、体験教室などでもよく使われているように、

簡単、手軽な印象があります。その一方で、その手軽さからカードを作っても手抜きのようなチープな印象が拭えません。

このクラスでは、マーカーの利点と欠点をツールの特徴として捉えて、文字を飾ることをメインにして進めていきます。

 

 

■10月22日(日)10:00-15:30

 

タイトル:Marker-Styleマーカーの魅力を発見する・引き出す・探る

1書体終了レベル  

 


 

受講料:6500円(ポンテ会員5500円)

 

内容:最近は、マーカーと一括りに言えないほど、様々な種類のものがメーカーから作り出されています。これまでのようなマーカーの用途を一辺倒にしていては、せっかくのツールも広がりを持ちません。マーカーを作品に使えるツールにするのは、どうすればいいのか。

このクラスでは、マーカーの可能性を見つけ、右脳のアイデアを引き出し、マーカーの魅力を探っていきます。

 

■天竺桂靖子プロフィール

札幌市在住 札幌大谷短期大学(現札幌大谷大学)美術科油彩卒業

武蔵野美術大学日本画学科で行う講習で日本画の基礎を学ぶ。

95年にカルチャースクールでカリグラフィーに出会う。森山美早氏に師事し、その後講師となり現在に至る。

来年20回目となる札幌カリグラフィー作品展は1回目より企画運営に携わる。昨年の11月から半年間の初心者向けの韓国クラスを受け持ち、月1度渡韓。現在は市内に数カ所のクラスを持ち、たまにディプロマや筆耕の仕事の依頼を受けている。

 

主な出展

「札幌カリグラフィー作品展」出展(札幌)

「天竺桂靖子とカリグラフィー教室生徒展」(札幌)

「East Writes West Calligraphy Exhibition in Belgium」出展 (ベルギー)

「日本・ベルギーレターアーツ展」(横浜)

所属

カリグラファーズ・ギルド会員。

カリグラフィーネットワーク会員。

J-LAF(ジャパンレターアーツフォーラム)正会員。

 

場所はすべてスタヂオポンテ


手揉みのお茶の作り方-How to make green tea by hand

 新茶の季節ではありませんが、来年の5月に手摘み、手揉みで
お茶作りをするための勉強会をします。

手揉み名人に教わる、お茶揉みワークショップ

日時:10月18日(土)10:00−16:00
場所:銀河荘



みなさんが普段口にしているお茶はすべて機械で蒸して揉んで作られていますが、
30年ほど前までこの地区では各家庭でお茶を摘み、手で揉んだり炒ったりした
自家製のお茶を飲んでいたそうです。

しょうけに摘んだ、新茶の若葉

銀河荘ではその手揉みの技術を受け継ぎ、再び家庭でも自家製のお茶を飲む
習慣を取り戻せたら、との思いから、去年お茶を作る道具ーホイローを譲り受け、
お年寄りから伝授してもらいながら手揉み茶に挑戦しました。
そして、素人ながら市販のお茶とは一味もふた味も違う、さわやかで
何杯も美味しく出るお茶が出来上がりました。
そして、この感動をもっと多くの方とシェアしたいと思いました。

今回、全国でも有数のお茶どころ八女茶の青年部の方をお招きし、
全国レベルの手揉み茶の作り方を伝授していただきます。

お茶の手揉みで福岡県大会個人の部3連覇という実力をはじめ、
3名の若手後継者から、手取り足とり手揉み茶の行程を
指導していただきます。

なんと、最後に出来上がった手揉み茶は、お土産に持ち帰っていただけます。
(ちなみに、手揉み茶は普通流通しておりません。ですから、
値が付けられないとのことなのです)

手揉み茶は、機械揉みのお茶とは比べ物にならないほど美味しいです。
その奥の深い技術を伝授していただける、めったにない機会となるでしょう。

使用するお茶の葉は、今年の貴重な新茶を蒸して冷凍したものを
用意していただきました。
(こちらも100グラム20,000円というレアものです)

※手揉みしたお茶と、八女茶、八女産の紅茶の試飲有り。

八女茶と八女産紅茶の販売も有ります。


参加費:1,700円 (手揉み茶のお土産付き)
※小学生以下無料

昼食は各自でご用意ください。

※銀河荘のかまどで炊いた玄米おにぎり2個300円(要予約)

持ってくるもの:エプロン

なお、来年5月上旬に銀河荘でお茶摘み&手揉み茶作りをやる予定です。
今回学んだ技術を発揮して、一緒に美味しい手揉み茶を作りましょう。


去年のお茶作りの様子をご紹介します。
今年92歳のキミエさんが揉み方を
見せてくれているところ。
私のお茶作りの師匠。


まだやわらかいお茶の新芽

摘んだお茶の葉をむしろの上に干す

ホイロに貼る和紙を糊づけするための
小麦粉糊。
今回こんにゃく糊でうまく付かなかったため
急きょ小麦粉と水で糊を作った。
(口に入れるお茶を揉むので、市販の糊は使わない)

手漉き和紙を小麦粉糊で何枚も貼り重ねる。
今回は3−4枚重ねた。




 




端の和紙張りの仕上げが難しい。





むしろに干したお茶の葉を集めて、








かまどにはお湯を沸かして、








セイロにお茶の葉を入れて

1−2分蒸す

蒸し上がったお茶の葉をむしろに空けて

荒熱をとる

むしろの上でざっと揉む

ホイロの上の和紙がきれいに張れて準備完了

ホイロの中に炭とオキを入れて、

藁をのせる

藁を入れ過ぎて、炎が高く上がってしまい

あわやの冷や汗が・・・・

最初はお茶の葉を上に持ち上げるようにして

まだ湿ったお茶の葉をざっと乾かす





だんだん乾いてくる

次の段階、両手でボールを左右に転がすように

揉んでいく

だんだん揉まれたお茶の葉が細くなっていく

お茶の葉が乾いて行くに従って、

揉み方が変わっていく

随分乾いてきた

ここでお昼休み(3時間経過)

一旦お茶の葉をホイロから取りだす

休憩中にホイロの和紙に小麦粉糊を塗り直す

和紙にきれいなお茶の色が移っている

後半の揉み作業

どんどん乾くにつれ揉み方も難しくなる

6時間経過してほぼ出来上がり

市販のお茶の葉みたいに針のような細さには

ならなかったけど

まぁまぁの出来ということにしよう

山もりだったお茶の葉がこれだけになった

50年くらい昔に大工さんが作ったというホイロ

とっても丈夫で重たい

もうこれを作れる人はいないと言う

これからもずっと大事に使っていきたい


ポケットの中の庭ーハンドメイドブック展

 Bookbinding展のお知らせです。

『ポケットの中の庭ー初島さつきハンドメイドブック展』
   -a book is like a garden carried in my pocket-


  












日時:2014年9月19日(金)〜23日(火)11:00−18:00

会場:ぎゃらりー島津 福岡市中央区薬院4丁目18−21 1階
電話&ファックス:092-532-9980

地下鉄七隈線「薬院大通」から徒歩5分
日鉄バス「南薬院」から徒歩1分

会期中毎日、カリグラフィーと
ブックバインディングのデモンストレーションを
会場で行っています。

初日11時より、会場正面のガラスにカリグラフィーの文字を書くパフォーマンスを行います。

体験ワークショップ
昔ながらの本の背を綴じる道具。
一度に何冊も綴じることができる。

製本は全く初めてという方も、
製本についての簡単な仕組みとおもしろさを体験してみませんか。
1、9月20日(土)13:30−15:00 和綴じ本の制作
・手漉き和紙を使って、B5程度の和綴じ本を制作します。
参加費1500円(材料費 500円程度)

2、9月21日(日)13:30−15:30 マルチセクションノートブック
・糊を使わず、糸だけでページ数の多い本を綴じる製本技術です。
参加費2,000円(材料費 500円程度)

※どちらのコースも道具類はお貸しいたします。
定員:各回4名
事前のお申込みが必要です。
定員になり次第締め切らせていただきます。



手製本(ハンドメイド)の本は仕立屋さんにオーダーメイドしてもらった
服に似ている。特別に自己主張はしないが、
使えば使うほど手になじんで愛着が湧いてくる。
いつも傍らに置いておきたい、
触れることで癒されるような
そんな本との出会いを体験してみませんか。

今回、素材もできるだけ自然素材を使いました。
和紙、麻、綿、シルク、羊毛、革・・・・
作家がイギリス滞在中に学んだ中世より伝わる伝統的な製本と、
日本の和綴じ本、そして
Book Artと呼ばれるアートとしての本を
1冊1冊心を込めて作りました。




♡ ♡ ♡ ♡ ♡  ♡                                       
今の時代、手で製本した本にお目にかかる機会は
めったになくなりましたが、和装本は平安時代に考案され、
洋装本は明治の初期に西洋文化とともに紹介されました。
昭和の時代に入ってからも戦後しばらくは
職人さんによる手仕事で作られている本も少なくなかったようです。

今は機械化が進み、大量生産が可能となり、手仕事による製本は
すっかり影をひそめています。

打って変わって、イギリスにはまだたくさんの製本職人が
活躍しています。
そのほとんどの仕事が古い本の修復作業です。
個人の蔵書から、公共の図書館や大英図書館、大英博物館に収められている
国宝級の豪華な写本まで、さまざまな本の修復をするために
職人の手仕事が必要とされています。
若い製本職人もどんどん育っています。
職人さんの間では、手間暇かけた美しい本や
21世紀的なモダンな装丁の本作りを競う、
コンテストもいくつもあります。
その中で多くの日本人も活躍しています。

ロンドンで出会った日本人の製本職人さんに尋ねました。
「日本に帰国して製本のお仕事をされる予定は?」
その若い女性はこう答えました。
「日本では仕事があまりないようなので、帰る予定はありません。」

西洋の製本職人さんが修復に欠かせないという物のひとつに
日本の手漉き和紙があります。
貴重な写本の修復の必需品として、どこの国でも製本をする人はみんな
和紙を使用しています。
その和紙が簡単に手に入る日本で、是非和紙をふんだんに使った
美しい手製本をもっと身近に感じられるようになってほしいと
願っています。
そして、いつか日本でも製本職人による仕事が増え、職人として
生活していけるような文化がまた根付いていってくれる日が来ることを
夢見ています。

注:日本にも製本職人さんは少ないようですが、いらっしゃいます。
製本を一から学べる学校や工房もあります。






 

世界のカリグラフィー展 パート2

 7月2日から始まった「世界のカリグラフィー展」。
今日2日目の午前に西日本新聞の取材が入り
大雨の中、会場のリバレインへ。

幸い小降りになったタイミングだったので、
ほとんど濡れることもなく、新たにレターカーヴィング
作品の石を運びこめた。

会場である福岡デザインステージD12
の入り口



商品ディスプレーの棚にも
Suzanne Moorの「A」と
Martin Jacksonの作品が

入口横の黒板にチョークで書いた
カリグラフィー展のタイトル。

小ぢんまりとしたギャラリースペースが
ショップの中ほどにある。

作風や書体、サイズなど
全然違った作品たちをどう並べるか、
ちょっと悩んだ。

やり直すこと3回目に、ようやく
なんとかまとまりのある
レイアウトになったと思う。

奥から、Ewan Clayton,
Betina Naab, Brody Neuenschwander
Ann Hechle

左から、Betina Naab, Thomas Ingmire
(上下とも)、Suzanne Moor
(チェロキーインディアンの
アルファベットを書いた作品)

フライヤーのバックにも使われている、
アルファベット・フォントのFamily tree
(家系図)
ドイツはオッフェンバッハにある
クリンスポー・ミュージアムで購入
したもの。

まん中のテーブルには、さまざまな
資料を展示。
イギリスでTom Perkinsから
レターカーヴィングのWSを
受講した時書いた、Roman Capitals
の構造とスペーシングの練習用紙や、
第1回ポンテ作品展のカタログ。



ポンテのニュースレター、カリグラフィーツール、
過去のワークショップ(Sheila Watersと
Julian Waters、Carl Rohrs)の
プラクティス・シートを綴じたもの、などなど。

結構人気が高いBetinaの作品。
和紙のコラージュと大胆な手型
の構図が人の目を惹くようだ。

同じくBetinaの作品。
ルーリングペンの勢いのある線が
とても活き活きとしている。
バックの紙の色が濃紺で、
文字の白と黄色が浮き上がっている。


Suzanne Moorの作品。
これはプリントだが、色がとてもきれい。
長年Cherokee Indianのアルファベットを
モチーフに作品を書いている。

Martinお得意の蝶々のイラスト入り。
彼特有の流れるようなイタリック体と
迷いのない、美しいフローリッシュが
見事に調和した作品だ。

Brodyのコラージュ作品。
アルファベットの目打ちで
石膏を塗った下地に文字を刻印する
彼の手法は、多くの人の興味を
引くようだ。



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